当科では、薬剤の効果や新たな治療法の開発など、臨床・基礎の両面より研究を行っています。
大腸グループ
対象疾患
腫瘍 | 大腸癌、虫垂癌、肛門癌、小腸癌、消化管間葉系腫瘍(GIST)、消化管悪性リンパ腫、粘膜下腫瘍、神経内分泌腫瘍(NET)、原発不明癌 |
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免疫 | 潰瘍性大腸炎(UC)、クローン病(CD)、腸管ベーチェット、IgG4関連疾患、好酸球性胃腸症、非特異性多発性小腸潰瘍、腸結核、出血性大腸炎、虚血性腸炎、大腸憩室炎、急性虫垂炎 |
機能 | 食道アカラシア、機能性ディスペプシア(FD)、蛋白漏出性胃腸症、過敏性腸症候群(IBS)、腸閉塞(イレウス)、慢性偽性腸閉塞症(CIPO) |
その他 | 吐血・下血、急性腹症、慢性便秘、メッケル憩室、腸管気腫症 |
主な診療内容
大腸腫瘍に対する診断
内視鏡診断(画像強調観察(IEE)、拡大観察、超拡大観察)等
大腸腫瘍に対する治療
腫瘍性病変に対する(大腸ポリープ)内視鏡治療(EMR、ESD)、狭窄治療(バルーン拡張術、ステント治療、Radial Incision and Cutting (RIC))等
Harada K. et al. Endoscopy. 2015; 47
炎症性腸疾患に対する診断
免疫学的便潜血反応(FIT)/カルプロテクチン等
炎症性腸疾患に対する治療
5-ASA、ステロイド、抗TNFα抗体、タクロリムス等
ダブルバルーン内視鏡関連処置
その他の内視鏡的処置
緊急内視鏡止血処置等
主な研究内容
- ■潰瘍性大腸炎治療における寛解導入予測マーカーとしての便中マーカーの有用性の比較検討
- ■症候性小腸狭窄を有するクローン病患者に対する薬物療法と内視鏡的バルーン拡張術の治療成績について:多施設共同研究
- ■潰瘍性大腸炎患者に対する新規薬物療法の治療成績についての前向き登録試験:多施設共同研究
- ■自己免疫性消化器疾患の鑑別診断における血中自己抗体の有用性の検討
- ■人工知能による炎症性腸疾患関連腫瘍の内視鏡診断:後ろ向き観察研究
- ■大腸癌・大腸腺腫におけるKRAS/BRAF遺伝子異常とFusobacterium属の関与に関する検討
- ■免疫チェックポイント阻害剤投与症例における消化器系免疫関連有害事象発現の検討
- ■大腸ESD後創部に対するクリップ完全縫縮の有用性の検討:後ろ向き観察研究
- ■浸水下での大腸腫瘍境界診断におけるLCI/BLIの有効性を評価するための後ろ向き観察研究
※詳細は課題名一覧をご覧ください。
内視鏡検査・内視鏡治療 件数
カンファレンス
- ■大腸グループリサーチカンファレンス:毎月
- ■内視鏡カンファレンス(消化器外科合同):毎週
- ■炎症性腸疾患カンファレンス(消化器外科合同):毎週
- ■消化管抗癌剤カンファレンス(消化器外科合同):毎週
臨床研究
- ■ESDを含む新しい内視鏡治療法やデバイスの開発
- ■新しい内視鏡デバイスを使用した、大腸疾患スクリーニング法・診断法の開発
- ■多数の内視鏡受診者や内視鏡治療された患者さんのデータ解析による新規大腸腫瘍スクリーニング法の開発
- ■抗血栓薬継続大腸EMRの安全性に関するOGUTs多施設共同研究
- ■炎症性腸疾患患者に対する新規治療法の取り組み
- ■炎症性腸疾患における免疫学的便潜血反応(FIT) /カルプロテクチン測定の有用性
- ■体外式超音波を用いた炎症性腸疾患の疾患活動性評価
- ■炎症性腸疾患患者に対する小腸内視鏡を利用した治療法の取り組み
- ■JCOG(日本臨床腫瘍研究グループ)1612試験
基礎研究
次世代シークエンサーやドロップレットデジタルPCRやマウスを利用した
- ■リッキドバイオプシーによる診断法の開発
- ■大腸腫瘍における遺伝子変異・DNAメチル化解析
- ■炎症性腸疾患患者さんの遺伝子解析・DNAメチル化解析による病態や治療感受性予測
- ■炎症性腸疾患患者さんの血清を用いた疾患活動性バイオマーカーの探索
- ■炎症性腸疾患患者さんの便検体を用いた腸内細菌叢の解析
- ■腸炎マウスを用いて、IBDの病態解析並びに新規薬剤の探索
などを主なテーマとして研究を行っています。
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