当科では、薬剤の効果や新たな治療法の開発など、臨床・基礎の両面より研究を行っています。
免疫関連研究グループ
免疫関連研究
ターゲットは慢性消化器炎症と消化器発癌です。消化器癌においてはしばしば慢性炎症が発癌及び癌進展のリスクになります。慢性炎症をどのようにコントロールすれば、発癌を抑制できるか、を主命題として、炎症発癌のメカニズム解析と最適のコントロール法を探索しています。検討疾患は、慢性胃炎・胃癌、小腸潰瘍、非アルコール性脂肪性肝炎・肝癌、原発性硬化性胆管炎・胆道癌、慢性膵炎・膵癌、潰瘍性大腸炎などです。
酸化ストレスと慢性消化器疾患
酸化ストレスやERストレスなどの細胞ストレスは発癌の一因になりますが、一方で生体防御機構など、生存に対して有効な作用も有します。また、癌に対しても酸化ストレスは制御的に働く可能性があります。従って病態に応じた制御法が必要です。このような観点より、様々な酸化ストレスコントロール薬の有用性を検討しています。
腸内細菌叢の及ぼす消化器発癌への影響
近年、各種全身疾患における腸内細菌叢の関与が検討されております。消化器癌においても腸内細菌叢の乱れがリスクになることが指摘されつつあります。しかし、癌患者の特徴のみが明らかになっても、癌になってから生じた変化なのか、癌発症以前から生じていた変化なのか、がわかりません。そこで、特に癌リスク患者での検討に重点を置いた慢性炎症性疾患と癌についての検討を、岡山大学農学部や慶応大学免疫学教室との共同研究で行っております。
自己抗体の慢性消化器疾患病態への関与
自己免疫性肝炎などの自己免疫疾患患者血清から検出される自己抗体には様々な作用がある可能性があります。病態との関連につき、検討を行っております。
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