外来・専門外来
専門治療案内

specialized outpatient
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脂肪肝専門外来のご案内

脂肪肝専門外来について

脂肪肝は日本人の3人に1人がなる身近な病気です。お酒を飲まなくても進行し、肝硬変や肝臓がん、心筋梗塞、脳梗塞のリスクも高くなります。
当院ではFibroscan®や超音波エラストグラフィという機械で肝臓の健康状態の状態を痛みなくチエックできます。MRIによる肝硬度や脂肪度の測定も行なっています。また、全身の筋肉量や脂肪量を測定し、管理栄養士による食事指導、生活指導も行っていますのでご気軽にご相談ください。また最新の脂肪肝の治療薬の臨床治験も行なっています。

脂肪肝専門外来について

脂肪肝専門外来について

対象となる患者さん

1. 脂肪肝といわれたことがあり、ALT>30が持続している方

脂肪肝専門外来について

2. 肝臓の線維化が疑われる方(FIB4-Indexが1.3以上、特に2.67以上の方)

*FIB4-Index: AST、ALT、血小板数、年齢の4項目を組み合わせて計算

脂肪肝専門外来について

FIB4-Index2.67以上は肝臓の線維化進展が疑われる⇨受診をお勧めします。
FIB4-Index< 1.3 ⇨生活習慣に気をつけましょう
1.3-2.67⇨要注意(糖尿病がある人、ALTが持続で高い人は受診をお勧めします)

診察時間・担当医

脂肪肝専門外来は予約制です。事前に受診日の予約が必要です。
遠慮なくお問合せください。

水曜日の午前9時~15時00分

(予約方法 岡山大学地域連携室Fax 086-235-6761)
担当医師:川中 美和(岡山大学病院消化器内科特任教授)

ピロリ菌外来のご案内

対象となる患者さん

  1. 1回目と2回目の除菌治療失敗し、3次除菌以降を希望される方
  2. ペニシリンアレルギーの方で通常の除菌治療が受けられない方

診察時間

ピロリ菌外来は予約制です。事前に受診日の予約が必要です。

月〜金曜日の午前9時~11時30分(休診日を除く)

受診、治療の流れ

当院でのピロリ菌専門外来への受診、治療の流れは以下のとおりです。

治療結果により、受診回数や検査などが増えることもあります。

受診、治療の流れフロー図

※内視鏡検査の時に胃粘膜生検、ピロリ菌培養を行い、陽性であれば薬剤感受性試験を行います。(培養・感受性検査は費用負担なし)

費用について

例外もありますが、初回、2回目の診察は原則保険診療で行います。

3回目、4回目のピロリ菌専門外来の費用は公的医療保険は適用されないので、全額自己負担となります。

ペニシリンアレルギーの方は、内容により保険診療で治療可能な場合もあります。

〈 費用の目安 〉
初回の受診 850円 (3割負担の場合)
2回目の受診 11,000~12,000円
3回目の受診 約10,000円 (薬剤費を含む)
4回目の受診 6,555円

除菌治療と副作用

原則、胃酸分泌薬と抗菌薬2種類の内服薬を1~2週間服用頂きます。

治療により、すべての方が除菌に成功するわけではありません。

除菌薬服用により約20~30%程度で軟便、下痢などの副作用が出ることがありますが、多くは軽症で、内服継続可能な場合が多いです。ただし、ごく稀に、全身の発疹や発熱、血便や腹痛を伴う腸炎などの重篤な副作用が生じる場合があり、その際は服用の中止と担当医への連絡、医療機関への受診が必要です。
また、除菌成功後に逆流性食道炎(胸焼けや呑酸の症状)が発生する場合がありますが、多くは一過性で、胃酸分泌抑制薬により改善する場合が殆どです。

連絡先

岡山大学病院
  • 電話:086-223-7151(代表)

EUSガイド下アブレーション治療

膵神経内分泌腫瘍に対する超音波内視鏡ガイド下エタノール注入療法

    当科では膵神経内分泌腫瘍に対して超音波内視鏡ガイド下エタノール注入療法を自由診療として行っています。超音波内視鏡ガイド下エタノール注入療法は,膵機能を温存しつつ,膵切除を行わずに腫瘍を治療できる可能性のある低侵襲治療として開発されました。超音波内視鏡で腫瘍を確認しながら針で穿刺し,エタノールを注入することで,腫瘍細胞を壊死させます。
    有効性・長期の予後については現段階で十分なエビデンスがなく,局所再発や転移再発がでてこないかどうかを厳重に経過観察していく必要があります。
    その他,処置に伴う合併症として膵炎(約13%),出血(約3%),膵・膵周囲貯留(約3%),膵管狭窄(約3%),誤嚥性肺炎(1%以下),胆管炎(1%以下),穿孔(1%以下)などがあります。
    この治療のメリットは,エタノール治療が有効であり膵切除が回避できた場合,手術に関連した偶発症や,膵切除に起因する糖尿病の発生を抑制できる可能性があることです。
    治療の詳細や適応の可否については随時受け付けておりますので,主治医にご相談ください。
    ※本治療法は保険適用の手技ではなく,使用する医薬品,医療機器の使用方法は本来の方法ではありません(適応外使用)。
    使用する医薬品・医療機器は下記をご参照ください。

    また、当科では膵神経内分泌腫瘍に対する超音波内視鏡ガイド下ラジオ波焼灼術を、現在臨床研究として実施中です。

    詳細はプレスリリース(https://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/press_r5/press20231025-6.pdf)

    臨床研究情報ポータルサイト(https://rctportal.mhlw.go.jp/s/detail/um?trial_id=jRCTs062240133)をご参照ください。

対象

周囲のリンパ節や他の臓器へ転移を認めていない,腫瘍径が20㎜未満で,かつ低悪性度の膵神経内分泌腫瘍の方

治療期間(入院)

1週間程度。入院中および退院後に造影CT検査で治療効果を評価します。

費用

保険適用ではありません。治療にかかる費用は全額患者さんのご負担になります。
【おおよその概算】
エタノール治療にかかる検査・処置費用・・・約55万円
合併症が起きた場合,合併症に対する治療費用も全額患者さんのご負担となります。

適応外使用となる医療機器・医薬品
医療機器 超音波ガストロビデオスコープ
(OLYMPUS) GF TYPE UCT260
本治療で使用する超音波内視鏡。膵腫瘍などの精査目的に広く使用されていますが,本治療に対する適応はありません。
超音波内視鏡下穿刺針
(Olympus,NA-U200H-8025,22G,25G)
本来の適応は腫瘍の組織採取を目的として使用。この針を使って,本治療の薬液を注入します。
医薬品
無水エタノール注
(フソー)
肝細胞がんに対して経皮的に針を刺して注入し,腫瘍を壊死させる目的で使用されています。本治療に対する適応はありません。
注射用ベルフルブラン ソナゾイド注射用16uL
(第一三共)
肝腫瘍の精査のため,血管内へ注入する造影剤。膵疾患に対する適応はありません。
EUSガイド下アブレーション治療

図1:左 コンベックス型超音波内視鏡, 先端部が超音波の振動子(矢印)
  右 病変部の穿刺イメージ

EUSガイド下アブレーション治療

図2:膵病変に対してEUS-FNA針をEUSガイド下に穿刺しエタノールを注入している図
(Matsumoto et al. Digestive Endoscopy 2020; 32: 425-430より)

EUSガイド下アブレーション治療

図3:エタノール注入療法前後のCT画像
左:治療前 造影される腫瘍を認める(矢印)/右:治療後 腫瘍の造影効果が消失している(赤丸)
(Matsumoto et al. Digestive Endoscopy 2020; 32: 425-430より)

連絡先

お問い合わせは電話 水・金 9時〜15時(担当医師 松本 和幸)

岡山大学病院
  • 電話:086-223-7151(代表)