先輩からのメッセージ

消化器内科志望の先生へのメッセージ

大山 淳史(平成22年 広島大学卒)

後期研修医の皆さんは、医師になって数年間診断や処置のイロハを学んだ後、自分のできる・できないこと、得意・不得意なことがみえてくる時期かと思います。そのうち消化器内科を志した先生方は、上下部消化管・肝臓・胆膵と様々な臓器を一手に引き受けて、どの分野についても多くの知識を求められる場面が増えてくると思います。また、これから専門医を取得したり、家庭を持ってワークライフバランスを考えたりと、プライベートな時間も忙しくなってくるタイミングかと思います。そんな中日々の仕事に忙殺されて、将来の医師像があまりはっきりしなくなってはいないでしょうか?
消化器内科志望の先生方は、そのタイミングで入局をすると良いと思います。
自分のこれまでやってきたことの整理に加えて、これからしたい事を大学におられる先生たちと相談しながら1年間病棟医として大学で仕事をしつつ考えていく事で、今後のビジョンが明確になると思います。さらに岡山大学消化器・肝臓内科は伝統のある、多くの先生が様々な功績を残してきた科です。そのおかげで、臨床領域だけでなく基礎領域に関しても知識が豊富な先生や留学を経験された先生がおられ、基礎実験の環境も整っています。
消化器内科医として臨床・基礎も含め各臓器への知識を深める意味でも、一度大学へ入局するという選択肢について考えてみていただければ幸いです。帰局した暁には、一緒にさまざまな仕事ができればと思っています。

医局入局のメリット

大林由佳(平成22年 東京女子医大卒)

医局入局というと、皆さんはどんな印象を持つでしょうか。もしかすると、ドラマで見るような閉鎖的な、ちょっと厳しいイメージがあるかもしれません。実際、私がそうでした。岡山大学出身でもなく、東京の病院で初期研修を行った身としては、入局はどのタイミングでするのか、後期研修はどこで行うのか、はじめは色々迷いました。知り合いもおらず、歴史ある岡山大学病院の第一内科に入局して、上手くやっていけるだろうか、と心配もありましたが、蓋を開けてみれば全くの杞憂に終わりました。

私が第一内科に入局を決めた理由のひとつに、関連病院の多さがあります。後期研修は地元方面に帰ろうかな、と考えたとき、直前まで悩んでいた私は、どこの病院を選べばよいか全く見当もつきませんでした。そんな時教授自ら相談にのってくださり、私の希望も考慮して病院を検討してくださいました。当時の医局長含め、先生方の親身なアドバイスに入局を決意し、後期研修は関連病院の広島市民病院で行いました。広島市民病院での勤務は私にとって非常に有意義で楽しいものとなり、当時勧めてくださったことに今でも感謝しています。

後期研修を終え、初めて大学病院での勤務となったのですが、まずは雰囲気の良さにびっくりしました。多数の医局員が在籍する第一内科は、非常に活気にあふれていましたし、学年は様々ですが、優秀な先輩方にも相談のしやすい、とてもフレンドリーな雰囲気でした。

第一内科の特色として、臨床・研究どちらに対しても選択肢が多く、自由なところが挙げられると思います。国内留学や海外留学がしたい、臨床をしながら基礎研究もしたい、など、個人の希望を取り入れながら、よりよい方法を医局として提案してくれます。研究や学会発表なども、グループを超えて様々な先生にご意見をいただくことができ、自分自身のステップアップにつながります。また、大学内だけでなく、関連病院や他大学等、多くの先生方と交流があります。とにかく壁のない医局だと思います。

研修医・後期研修医の先生方、今後勤務する病院を迷っている先生方、よろしければぜひ入局を一つの選択肢に入れてみてください。先生方と一緒にお仕事ができる日を楽しみにしています。

入局に興味を持たれている皆様へ

榮 浩行(平成20年 福岡大学卒)

私は、福山市民病院での初期臨床研修後、消化器内科医としての後期研修1年目の頃に入局しました。入局後は三豊総合病院で約2年間研修を積んだ後、医師6年目で大学病院へ帰局し、1年間の病棟医を経て現在は上部消化管グループに所属しています。

自分の場合、入局に特に強い決意・意思を持っていたわけではなく、尊敬する上司の薦めもあって入局したという「なんとなくの入局」でした。帰局する前には、他大学出身であったため医局や大学内の雰囲気が今ひとつ分からず、大学医局は怖く、厳しく、排他的なところなのではないか・・・と不安を感じたりもしましたが、無用な心配でした。 当科の医局には、多士済々、様々な先生方がおり、雰囲気も非常によいです。同世代の先生たちと同じ時期にともに切磋琢磨する事は、多くの刺激を受ける事ができ、大変有意義です。また岡田教授をはじめ上司の先生方のサポートも手厚く、各医局員の希望にあわせて国内留学や海外留学にも積極的ですし、もちろん大学内で腰を据えて臨床・研究の両面で専門的に研鑽を積む事もできます。大学医局に入ると、医局に縛られて自分の可能性が狭まってしまうのではないかと、入局を躊躇される先生方もいらっしゃると思いますが、それはむしろ逆で、入局することで様々な出会いがあり、視野は広がり、多くの可能性、選択肢を見出すことが出来ると感じています。自分自身、なんとなくの入局でしたが、今は入局して本当によかったと思っています。

もし、このHPをご覧になって、少しでも岡山大学消化器内科に興味を持たれたら、一度は見学にお越しください。皆さんと一緒にお仕事ができることを楽しみにしています。

医療関係者の方はこちらからお問い合わせください

Tel:086-235-7219(医局直通)/ Fax:086-225-5991